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看護師が特別養護老人ホーム転職する際のメリット、デメリット

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看護師の中には病院勤務に見切りをつけて介護福祉の世界への転職を考えておられる方もいらっしゃると思います。

病院ではなかなか人間関係に苦しんだり、職場の環境が合わなかったりする場合でも、介護福祉の世界ならそのような状況から逃れられるのではないかと思われる方がおられるでしょう。

また夜勤がない日勤だけの業務も多いですし、また今までの看護師としての経験も大いに役に立ちます。

もちろん病院でも介護はなさっておられると思いますし、そういう意味では即戦力として自分の知識や技術が活かせる分野であるかと思います。

では実際に介護福祉の現場において、看護師はどのような業務を行い、どのような役割をになっているのか見ていく中で、看護師の転職において介護福祉の分野の選択肢も増えればと思います。

特別養護老人ホームとは?

看護師が特別養護老人ホーム転職する際のメリット、デメリット

特別養護老人ホームとは、介護老人福祉施設とも呼ばれています。

社会福祉法人や医療法人が運営する老人ホームになります。自宅で生活ができなくなった人で要介護3~5の方が入所することができ(例外的に要介護1~2の人も入所できます)、認知症、寝たきりの方などの生活支援を行う施設になります。

特別養護老人ホームにおける看護師の配置について

看護師の転職先

特別養護老人ホームは看護師の配置基準が定められており、100人に対し、3名配置する必要があります。

夜勤の義務はありませんが、施設によってはオンコール対応(介護職員からの緊急時の電話連絡の対応)などを行っている施設があります。

施設によっては、交代制で夜勤の配置を行っているところもあります。

特別養護老人ホームの介護職への転職する際の注意点

特別養護老人ホームのコンセプト

介護施設に転職したい看護師もいる

特別養護老人ホームは病院とはそもそものコンセプトがまったく違い、「生活する場」という色合いが濃い施設であるといえます。

病院でもくもくと看護業務を行っていた事に疑問を持った方が、介護福祉施設に転職される方は少なくありません。

特別養護老人ホームでの看護業務とその役割

看護師と介護士の仲良し女子会

日々の看護師の業務は、入所されている利用者に対する健康状態を把握し、適切な対応を行う事を求められます。

利用者に対する介護業務はおおむね介護職員が行うために、介護職員ができない医療的ケア(バイタル測定、内服管理、軟膏塗布、各種処置など)を行います。

特別養護老人ホームには、常勤もしくは嘱託の医師が配置されており、基本的にはその医師の指示のもと医療行為を行いますが、医師が常に利用者に対応しているわけではありませんので、看護師が医療的な部分を担って業務をしていることが多いです。

特に医療的な知識に乏しい介護職員が看護師に助けを求めてくるシーンは、日常的に多くありますので、利用者に対する医療的ケアの判断能力が必要になってきます。もちろんそのためのアセスメント能力が求められることもいうまでもありません。

ただし点滴を行うなどの医療行為については、制限がかなり多くなりますので、病院勤務を長くされてきた方にとっては仕事内容に物足りなさを感じる場合もあるかもしれません。

先ほど申しました通り、生活支援が業務になりますので、「病気を治す」というのではなく、「生活するために健康を維持する」ということがコンセプトとなります。一見似ているようには思いますが、その違いに困惑することも多くあると思います。

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介護職員との関係について

介護施設で働く20代30代の看護師

介護職員はそこを理解して業務についていますので、介護職員との関係をうまく行う事が特別養護老人ホームでは求められます。

医療知識に乏しい介護職員をうまくサポートしながら業務をすることが求められますが、看護師が引っ張りすぎてしまうと職場内の人間関係がぎくしゃくする可能性もあります。

また看護師は、介護職員と比べ圧倒的に配置人数が少ないために、業務内容がたいへん多くなる可能性もあります。

介護職員でできない医療行為はすべて看護師任せになってしまうことから、「それぐらいやってくれてもいいのに・・・」と思うようなこともたくさんあると思います。

それこそ介護職員は軟膏塗布や湿布貼付もできないのが現状ですから。

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特別養護老人ホームにおける看護師のメリット

愛護業界への転職を考えている看護師29才

ただ病院勤務の時と比べ、利用者に関わる時間は圧倒的に増えると思います。

ひとりひとりの状況に応じた看護業務が可能となってきます。これが高齢者介護のよさであるとも言えるでしょう。

利用者の表情や気持ちを感じる場面が多くなり、直接的に利用者から感謝される場面も多くなりますので、業務に対するモチベーションは高くあり続ける事ができるでしょう。

病院勤務ほど、複雑な勤務体制であることもなくなります。

夜勤がある施設も中にはありますし、オンコール対応(夜勤時での介護職員からの緊急的な電話連絡に対する対応)がある場合もあるのですが、日勤での仕事が圧倒的に多くなりますので、体の負担もかなり軽減されることになります。

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特別養護老人ホームにおける看護師のデメリット

特別養護老人ホームで働く33才女性

特別養護老人ホームは、病院勤務の時とは違い、給料がかなり低くなると思います。報酬はどのくらい違うかはその法人によって違いますが、大規模の病院勤務と比べると年収で100万円単位で下がる可能性は十分にあります。

手取りで20万円~25万円程度はざらでしょう。年収も400万円前後というところが多いと思います。看護師の平均年収は500万円以上と言われていますので、給料を気になさる方はチェックする必要があると思います。

人手不足の介護施設では給料等の待遇交渉が可能となっていますので、交渉の余地はあります。

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