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介護職員のコミュニケーションで必要な「自己覚知」とは?

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介護職員をするうえで大切な事は、利用者の事を知るための「アセスメント能力」が必要であるとよく言われます。

利用者の事を知るアセスメント能力と同等に必要であると言われているのが、「自己覚知」です。この自己覚知についてご存知でしょうか。

介護職員のような対人援助職では、絶対に知っておかねばならない知識です。

自己覚知について簡単に説明しますと、「自分自身を知る」事です。自分自身をアセスメントする能力です。

こう言ってしまうと、「自分の事は自分が一番よく知っている」と言われそうですが、少し説明していきましょう。

私たちが行っているコミュニケーションについて

自己覚知

私たちは毎日、さまざまな人とコミュニケーションをとっています。このコミュニケーションとは、そもそもどういう事かと言いますと、

「(コミュニケーションの)送り手」が「(コミュニケーションの)受け手」に対して「メッセージ」を発信し、意思の伝達を行う事を言います。

とても当たり前のことですが、コミュニケーションは相手がいないと成立しないものですよね。

相手がいたとしても、相手がこちらのメッセージを聞いていなければコミュニケーションとして成り立たないとも言えるのです。

この時に「メッセージ」をどのように発信するかは、さまざまな方法があります。

言葉かもしれませんし、身振り手振りかもしれません。筆談かもしれません。

あるいは感情を伝えるための笑顔かもしれません。動作かもしれませんよね。

いろいろな方法で意思を伝える事は可能です。

ここで「自己覚知」というものをしておかないと、介護業務において大変な失敗を犯してしまうリスクがあります。

それはどういうことか説明していきましょう。

無意識によるメッセージの伝達とは

先ほどのコミュニケーションのやり取りで、意識的にメッセージを伝達する手段についてお伝えしました。私たちは、伝えたい事を言葉や態度などで伝えていく事をします。それがコミュニケーションというものです。

しかし情報を伝達するのは何も意識的な場合には限らないのです。

そうです、無意識に伝えてしまう事があるのです。

私たちは自分自身が無意識に相手に対してメッセージを伝達している事があるので注意が必要なのです。

この無意識によるメッセージの伝達に対して、自分自身がしっかりと自己覚知しておくことがとても重要となるのです。

無意識によるメッセージの伝達がよく分からないかもしれませんのでご説明したいと思います。

例えば、あなたがある人にメッセージを伝えた時に、「嫌な顔をされた」という経験はありませんか。

これはあなたが伝えたメッセージの内容が嫌だったから、相手に嫌な顔が出てしまったのかもしれません。

しかしこの嫌な顔をした人は、嫌な顔をするつもりはなかったかもしれません。

嫌な顔をするつもりがなかったとしたら、これが「無意識によるメッセージの伝達」というものになります。「嫌」とは言っていませんが、「嫌」という意思が伝わってしまったのです。

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自己覚知の必要性

介護と自己覚知

この「無意識」によるメッセージの伝達はある意味、怖い事だと思います。何かのきっかけで出そうとしていなくても出てしまうものですから。

対人援助業務をしている時に、自分にとって「嫌」な事を言われる可能性はたくさんあります。

しかし介護業務を行っているプロとしては、「嫌な顔を出す」わけにはいかないのです。

ですので、どのような時に「嫌な顔」を出してしまうのか、自分自身が知っておく必要があるのです。知っておけば、そのような時に出くわしても表情に出すことなく冷静に対処することができるのです。

これが「自己覚知」と言われるものです。

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無意識にメッセージを出してしまう例

コミュニケーションと自己覚知

無意識にメッセージを発信してしまうものは、顔の表情だけではありません。しぐさや態度に現れる事もあります。言葉の言い回しなどに現れる場合もあります。

そのような自分自身の「クセ」を知ることで、介護業務を円滑に行う事が可能となります。

また人に対する先入観というものもあるかも知れません。

例えば怖い顔をしている人をみたら「怖い人」と思ってしまうのは、「先入観」でしかありません。

本当はとてもやさしい人かもしれませんよね。見た目で人の中身まで判断してしまうといったことも「自己覚知」しておく必要があると思います。

これらの反応が間違っているという事ではありません。

しかし介護業務を円滑に、またプロとして行っていくには、やはりこのような自分がいるということをしっかりと認識することが必要であると思います。

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