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介護職員の3年目の壁とは?辞めたいけど頑張りたい気持ちもある。

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介護職員の人材不足はとても深刻なものになっています。

厚生労働省が発表しているデータによりますと、このまま高齢化が続くことにより2025年には、介護職員が253万人必要になると言われています。

しかし実際にどの程度の介護職員が供給できるかというと、215万人であるとの事です。このデータで言うと、2025年には介護職員が全国で38万人も足りない状況なのです。

そもそも介護職員がなぜ、なかなか供給できないかという事については、やはり一般的なイメージも相当大きいのではないかと思います。

テレビや新聞紙上において、「介護職員の離職率」「低賃金」「介護業務の身体的、精神的負担の増大」など大きく取り上げられており、なかなか改善されない現状についても報道されている事もあるのでしょう。

介護職員の離職について見ていきますと、厚生労働省のデータでは、介護職員として実際に入職される人が年間25万人前後おられるようですが、その反面離職される人も22万人前後もおられることがわかっています。

しかもその22万人のうち、13万人前後は他の業種へ移ってしまわれる事が分かっています。

またその退職者の中で、離職率が高いのが、介護職員として働き始めて1年目と3年目の職員であることが分かっていて、1年未満で退職してしまう人は全体の40%を占めており、1年以上3年未満の職員は35%程度であると言われています。

すなわち介護職員を離職してしまう人の75%前後の人が3年未満である計算になるのです。

そのために介護職員としての壁は「3年目」であるというふうに言われています。

ではなぜ多くの人が3年未満で退職をしていくのでしょうか。

こちらもデータから見ていきたいと思いますが、よく介護職員が人員不足になる理由のひとつに「低賃金」であると言われます。

確かに一般的な報道を見ると、全産業平均よりも介護職員は約9万円ほど低いという事が分かっています。

この部分については、介護報酬の影響を受けるものになりますので、やはり国が政治的に解決をしてもらわなければならない問題であると思います。

しかし介護職員の離職理由について、介護労働安定センターが行った調査結果(平成28年度)によりますと、「低賃金」が離職理由の上位にはあるものの、1位として上がってくるものではない事が分かっています。

「低賃金」を理由にした離職は、全体の6番目に位置しています。

介護職員の離職理由のトップに上がってくる内容は「職場の人間関係に問題がある」という内容で、「結婚・出産・妊娠・育児のため」「施設の理念や運営に不満がある」という項目が続いています。

この中で、「職場の人間関係に問題がある」「施設の理念や運営に不満がある」という項目をピックアップし、介護職員として長く頑張っていくにはどうすれば良いかという事をお伝えしていきたいと思います。

>>1年目の悩み(人間関係・残業代・業務内容)

そもそも介護職員を仕事として選んだ理由は何か

ここで、介護を仕事として選んだ理由を見ていきたいと思います。

これも介護労働安定センターが毎年行っている調査で、「介護労働実態調査(平成28年度版)」から見ていきたいと思います。

この中で介護の仕事を選んだ理由が「働きがいのある仕事だと思ったから」という項目が圧倒的に多い内容となっています。

介護業務はやりがいのある仕事だという部分に魅力を感じて、介護職員になっているという様子が分かると思います。

介護業務において「働きがいのある仕事」とは何か

では、「働きがいのある仕事」とは何なのでしょうか。

逆に言いますと、働きがいをなくしてしまうと介護職員から離職してしまい、他の業界へと移ってしまう事になるのではないでしょうか。

介護の仕事は、介護が必要なお年寄りなどに対して、必要な介護を提供することにより、その人の生活を支援する仕事になります。介護が必要なお年寄りに介護職員が介護を行う事により、お年寄りに喜んでもらう、自分自身が困っている人の役に立つ、これが介護業務においての「働きがい」ではないかと思います。

介護の仕事は「お手伝い」「家政婦」といった、言われたことをそのまま行うという仕事ではありません。

介護職が専門職であるというのは、介護が必要なお年寄りに対して、必要な介護を行う事で、お年寄りの自立を高めようとしたり、身体機能を維持向上を図ることが目的だからなのです。

何でもかんでも言われた事を行ってしまう事で、その人のできる人を奪ってしまう事にもつながりかねませんので、介護職員は自立支援を行う専門職としてそのような対応は行わないのです。

いつまでも自立した、自律した生活を自分自身によって送ることができることが、高齢者の尊厳の保持に当たります。

その尊厳を護ることが介護職員の最大の「やりがい」「働きがい」になるのではないかと思うのです。

>>2年目の退職理由

介護職員が離職してしまうのはなぜか

先ほどの離職理由に戻りますが、「職場の人間関係に問題がある」「施設の理念や運営に不満がある」という項目がトップに挙げられています。

ようするにこの項目によって、介護職員の働きがいややりがいをなくしているという事が言えると思います。

介護労働安定センターの介護労働実態調査の中で、「労働条件等の不満」への調査において、「人出が足りない」という項目が1位となっています。

介護現場において「人出が足りない」状況において介護職員が持つ感情は、人が足りない事によって、自分自身の身体的負担や休憩が取れずにリフレッシュできないというものもありますが、やはり利用者である高齢者に対して、充実した支援ができない状況にあることが考えられます。

「お年寄りに喜んでもらいたい」
「お年寄りの役に立ちたい」

これが介護職員のやりがいになるわけですから、これが日々の業務でしっかりとできないという事になると、やりがいがなくなってしまうわけです。

そのような状況が続いてしまう事で、「職場の人間関係」も悪化するようになりますし、「施設の理念や運営に不満」も持ってしまうように思います。

>>人間関係で失敗しないコツ

3年で辞めてしまうような介護現場に就職ないためには

そういう観点で見ていきますと、3年という短い期間で介護職員を辞めてしまうようなことがないようにするには、人員が満たされている介護現場、もしくは現時点で人員が満たされていないくとも満たしていこうとする施設の運営方針がある介護現場が良いということがわかると思います。

介護職員をこれから始めたいという人であれば、賃金よりも「やりがい」を求めて介護サービス事業所を探すことが結果的には良い転職方法であると言えます。

賃金だけを求めてしまうと、結果的にやりがいがなく、離職してしまう可能性が高くなるからです。

介護職員の人員についてその介護施設がどう考えているかということについては、職員をどれだけ大切に思っているかという事に繋がってきます。

一人ひとりの職員を大切にしたいと思っているということであれば、やはり職員を充足させて、しっかりと介護業務に力を入れてほしいと考えることが自然なのです。

おすすめは介護求人サイトをうまく利用すること

介護求人サイトの中には、担当コンサルタントが近隣の離職率などを掴んでいるところも多くあります。

離職率が多い介護施設は仮に給料が高くても選ばないようにしたほうが良いでしょう。

また担当コンサルタントは、その介護施設が行っている職員教育など職員に対するスキルアップについても把握しているところがたくさんあります。

職員教育などのシステムが充実しているところは、そのまま職員のやりがいに直結している事が多くありますので、その部分に着目して介護サービス事業所を選ぶ事もいいのではないかと思います。

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